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沿革

日本口腔科学会の原点は
-創立 1918年(大正7年)-

日本口腔科学会の原点は東京大学医学部に歯科教室が設置された明治33年に遡りますが、学会の直接の発足は大正2年(1913年)に設立された歯科医学談話会、さらに大正7年(1918年)に談話会が拡大されて日本歯科口腔科学会が結成されたことに始まります。その初代会長には東京大学医学部歯科学講座石原久教授が就任しました。

大正8年からは日本歯科口腔科学会雑誌第1巻第1号が発刊され、以後昭和18年7月まで第25巻73号まで出版されましたが、戦争激化のために一時発刊を中止することになりました。
昭和21年大学医学部歯科口腔外科学教室の教授を中心に本学会の再発足が決定し、日本口腔科学会と改称し、昭和22年戦後の第1回総会(開催:大阪、総会長大阪大学弓倉繁家教授)が開催され、現在に至っています。

日本医学会との関連

本学会と日本医学会との関連は明治39年の第2回日本医学会総会(東京)に第16分科会歯科として東京大学石原久助教授が参画したのに始まり、日本口腔科学会が現在の医学会第31分科会となったのは昭和13年以降であります。歴史的に本学会と日本医学会との関連は極めて古く、医学会において本学会の活躍の場を与えられてきております。本学会の重要な特徴は、発足の原点が医学部歯科・口腔外科学教室にあり、その活躍の重要な場が医学分野にもあることと無関係ではないと考えます。

口腔科学とは

口腔科学は歯科学はもちろんのこと、医学にも関連する学際的な領域を包含した学問であります。発足の歴史的経緯からも、本学会は医学および歯学を通じて口腔領域の形態と機能、さらにここに発生する各種疾患の基礎的、臨床的研究を考究することにありますが、このように医学と歯科医学の橋渡しの役割を持っている学会は医学会分科会の中では本学会が唯一のものであり、その存在意義は極めて大きいものであると考えています。